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ホーム >  診療科案内 >  整形外科(Orthopedics) >  肩関節の治療・手術

肩関節の治療・手術


毎日新聞出版発刊 サンデー毎日(2024年3月26日発売)
治療最前線Vol.74 肩腱板断裂手術 特集に、河合伸昭医師(肩・肘関節)の記事が掲載されました!


その痛みの原因は…?

「先生、 肩が痛いのですが、 スジ(腱板) 切れていないですか?」 一私のところに訪れる外来患者さんからよく聞かれる訴えです。 もちろんスジが切れていて痛い方もいらっしゃいますが、 肩の痛みの原因は様々です。例えば何の誘因もなく痛みが出現し、じっとしていても(安静時)、寝ていても痛むような状態は肩関節に炎症が起こっている状態です。具体的な病名としては、いわゆる五十肩の炎症期、石灰沈着性腱板炎などが考えられます。安静時の痛みはないけど動かすと痛む患者さんは単純に硬いだけなのかもしれませんし、もしくは腱板が切れてその断端が動かした際に引っかかっているのかもしれません。そのように“痛み”や“動き(可動域)”の傾向によって疾患を予測し、さらに単純レントゲン、超音波診断装置、MRIなどを使用して確定診断へと進めていきます。

レントゲン(石灰)

MRI(腱板断裂)

超音波を利用した診断と治療


肩関節の痛みに対しての包括的アプローチ

診断が確定したら次に治療方針を決定していきます。治療方針に関しても患者さんの要求や必要な動作によって多岐にわたります。同じ腱板断裂であっても、肉体労働者の外傷性腱板断裂でしたら必ず手術をした方がいいでしょうが、簡単な家事などですむような患者さんの自然と切れた断裂であれば注射による痛みの緩和で様子を見られるかもしれません。
治療内容は、内服、様々な部位への注射、理学療法などの保存的治療と外科治療(鏡視下手術、観血的手術)があります。それらの組み合わせで包括的に治療を行っていきますが、匙加減や治療方針、外科技術はその専門医の経験で圧倒的な差が出るところです。当院では私の2006年から培ってきた肩関節診療の経験と技術をもとに最良の医療サービスを提供いたします。

関節鏡視下手術

腱板断裂:修復前

修復後

《対応可能な具体的な肩関節疾患》

肩腱板断裂、肩関節脱臼(初回/反復性)、肩関節唇損傷、投球障害肩、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩:肩関節拘縮)、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症、化膿性肩関節炎、肩鎖関節脱臼など