外科・消化器科の取り組み
腹腔鏡手術
全身麻酔下に炭酸ガスを腹腔内に注入します。その後に5mm~12mmの小さなきずよりポートと呼ばれる器具を挿入します。そこから細いカメラを挿入し腹腔内をモニター上に写しながら、細い道具を出し入れして目的とする臓器を切除します。手術の傷が開腹手術と比較すると格段に小さくなるために術後の痛みが少なく、社会復帰も早くなることが特徴です。
直径5mmのカメラ
内視鏡手術用鉗子
ポートが挿入された腹部
モニターで腹腔内を観察
腔鏡下幽門側胃切除・腹腔鏡下胃全摘術
胃がんに対しては、胃と胃周囲リンパ節の切除が必要になります。腫瘍の部位・状況などによって胃の2/3を切除するか、胃をすべて切除(全摘)するかが決まります。
当院はがんの手術に対しても積極的に腹腔鏡手術を行っています。胃がんに対しては臍の2-3㎝程度の小切開創と4個のポート挿入孔(5-12mm)の合計5か所の創で手術を行います。切除した胃は臍の小切開創より体外に取り出します。
術後のきずを見ていただくとかなり小さなきずで手術が可能であることが分かります。術後の回復も早く、術後7-10日前後での退院が可能であることが多いです。
当院はがんの手術に対しても積極的に腹腔鏡手術を行っています。胃がんに対しては臍の2-3㎝程度の小切開創と4個のポート挿入孔(5-12mm)の合計5か所の創で手術を行います。切除した胃は臍の小切開創より体外に取り出します。
術後のきずを見ていただくとかなり小さなきずで手術が可能であることが分かります。術後の回復も早く、術後7-10日前後での退院が可能であることが多いです。
(1)
腹腔鏡手術ポート配置
(2)
(3)
腹腔鏡手術後
(4)
開腹手術後
腹腔鏡下結腸切除術
当院は大腸がんに対しても積極的に腹腔鏡手術をおこなっています。
がんのある部位によって手術方法が変わってきますが、基本的にはがんの周囲の結腸とリンパ節を切除します。
肛門に近い部分のがんでは人工肛門が必要となる場合があります。
傷が小さいので術後の回復が早いことがメリットです。
がんのある部位によって手術方法が変わってきますが、基本的にはがんの周囲の結腸とリンパ節を切除します。
肛門に近い部分のがんでは人工肛門が必要となる場合があります。
傷が小さいので術後の回復が早いことがメリットです。
腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)
鼠径(そけい)ヘルニアとは?
足の付け根〜恥骨の部分(=鼠径部)の筋膜が弱くなり、臓器の一部(腸や大網)がその間から皮膚の下にとび出る病気で、一般的に「脱腸」と呼ばれています。
腹圧がかかった状態(長時間の立ち仕事や下腹部に力を入れた時)で、足の付け根にふくらみができ、下腹部が引っ張られたような違和感や痛みを感じます。放置すると徐々に大きくなることがあります。時にとび出した腸が戻らなくなり血行障害を起こし、緊急手術となることがあります。
薬物療法などはなく、基本的には手術をしないと治ることはありません。
腹圧がかかった状態(長時間の立ち仕事や下腹部に力を入れた時)で、足の付け根にふくらみができ、下腹部が引っ張られたような違和感や痛みを感じます。放置すると徐々に大きくなることがあります。時にとび出した腸が戻らなくなり血行障害を起こし、緊急手術となることがあります。
薬物療法などはなく、基本的には手術をしないと治ることはありません。
手術
当院では鼠径ヘルニアに対しても腹腔鏡手術を導入しております。
全身麻酔下にお腹の中に腹腔鏡を挿入して、お腹の内側からポリプロピレン製のメッシュをあてて、弱くなった腹壁を補強する方法です。
従来の方法では4−5cmほど切開が必要でしたが、腹腔鏡手術では5-12mmのきずが3ヶ所あれば手術可能です。傷が小さいので術後の痛みが少なくなります。また、両側のヘルニアの場合は傷を増やすことなく両側とも手術することが可能です。
全身麻酔下にお腹の中に腹腔鏡を挿入して、お腹の内側からポリプロピレン製のメッシュをあてて、弱くなった腹壁を補強する方法です。
従来の方法では4−5cmほど切開が必要でしたが、腹腔鏡手術では5-12mmのきずが3ヶ所あれば手術可能です。傷が小さいので術後の痛みが少なくなります。また、両側のヘルニアの場合は傷を増やすことなく両側とも手術することが可能です。
痔核(いぼ痔)の治療
痔核(いぼ痔)とは?
肛門周辺の粘膜の下には血管豊富な組織があります。排便時の過度のいきみや座位が多い生活習慣などが原因でその部分がうっ血し、出血したり腫れたりするようになります。これが痔核(いぼ痔)です。直腸側にできる内痔核と肛門側にできる外痔核があります。
軽度のものであれば、塗り薬や座薬などの治療で良くなる場合が多いですが、重度のものであれば切除術などが必要となることもあります。
軽度のものであれば、塗り薬や座薬などの治療で良くなる場合が多いですが、重度のものであれば切除術などが必要となることもあります。
内痔核に対する注射療法
「脱出を伴うような内痔核」に対して有効な治療として、ジオン注という薬を内痔核に直接注射して、痔核に流れ込む血流を減らして縮小させる方法があります。局所麻酔または脊椎麻酔にて行うことができます。
痔核を切り取る手術と比較して痛みが少なく、短期間の入院ですむことが
メリットです。
まず診察させて頂き、適応があるかどうかを判断させて頂きますので、お気軽に
外科外来までお越しください。
メリットです。
まず診察させて頂き、適応があるかどうかを判断させて頂きますので、お気軽に
外科外来までお越しください。