TMS治療
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TMSとは
TMS(transcranial magnetic stimulation:経頭蓋磁気刺激)とは、磁気で大脳を刺激して、脳の活性化させる装置です。
TMS治療とは
頭皮からコイルを当てて、脳神経細胞に磁気刺激を与えます。
健康な脳を低頻度で刺激することにより、間接的に病巣側の脳を活性化させる治療です。TMSは、痛みなどの苦痛や、体に傷をつけることはありません。
健康な脳を低頻度で刺激することにより、間接的に病巣側の脳を活性化させる治療です。TMSは、痛みなどの苦痛や、体に傷をつけることはありません。
当院でTMS治療を受けるには?
TMS治療は、脳卒中後の麻痺の患者さん全てに対して行える治療ではありません。rTMS治療の適応基準は、以下の様に設定しています。
- 治療時の年齢が18~80歳である。
- 脳卒中の既往が1回である。(脳卒中病変が両側性ではない)
- 重度の認知機能障害を認めない。(認知症ではなく、十分な記憶力と集中力が保たれていること。)
- うつ病ではない。
- 頭蓋内に金属(クリップ、コイル、ステント)が入っていない、心臓ペースメーカーが入っていない。
- 積極的な医療的処置の必要がある全身性疾患に罹患していない。
- 少なくとも過去1年間において痙攣発作の既往がない。
- 脳波検査において、てんかん波など異常所見を認めない。(痙攣の既往がある患者、抗てんかん剤を内服中の患者様は、スクリーニング検査として脳波検査を行います。)
治療の流れ
上記の適応基準を満たされ、かつ脳卒中の発症で回復期リハビリ病棟にご入院中された方が対象になります。
TMS治療前評価
運動機能評価とTMS設定を行います。
治療スケジュール
治療は、1回40分間磁気刺激を行います。それと並行してリハビリ(作業療法または理学療法を組み合わせて)を約60分 を行い、その後自主トレーニング約60分を行っていただきます。
磁気刺激・個別リハビリ・自主トレーニングの3つの組み合わせを行っていただきます。
磁気刺激・個別リハビリ・自主トレーニングの3つの組み合わせを行っていただきます。
入院後 | 月火水木金土 | 日 | 月火水木金土 | 日 | 1カ月後 | 退院時 | |
午前 | 機能評価 | rTMS (40分間) |
なし | rTMS (40分間) |
なし | 機能評価 | 機能評価 |
個別リハ (60分間) |
個別リハ (60分間) |
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自主トレ (60分間) |
自主トレ (60分間) |
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午後 | 個別リハ (60分間) |
個別リハ (60分間) |
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自主トレ (60分間) |
自主トレ (60分間) |
※施行スケジュールの日程は、入院後に調整して変更する場合もあります。
TMS治療終了後評価
運動機能評価を行います。
※自主トレーニングは、患者さんの能力に合わせた課題を適宜提供いたします。
※自主トレーニングは、患者さんの能力に合わせた課題を適宜提供いたします。