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理事長挨拶


公益財団法人への移行(ご挨拶)

1 公益財団法人河野臨牀医学研究所の誕生

当財団は内閣総理大臣から公益法人制度改革に基づく公益認定を受け、平成25年4月1日に登記手続きを完了し、「公益財団法人河野臨牀医学研究所」として新たな第一歩を踏み出しました。新法人の事業目的は「難病その他治療困難な疾患の基礎および臨床医学研究を行い、その成果の普及を図るとともに、地域保健医療の確保と質の向上に関する事業を行い、もって医学の発展と地域の福祉増進に寄与する」ことであり、その点が一般の病院と異なっています。研究以外にも24時間365日救急患者を受け入れ、地域の救急医療を支えていくこと等が大きな特徴です。

旧財団は故河野稔初代理事長が、昭和26年6月28日「学閥に囚われぬ自由で自主的な研究所を設立し学術の発展に寄与する」ことを志して、河野医院と研究所を開設いたしました。設立当初より、結核、関節リウマチ、イタイイタイ病等の研究を行い、僻地や孤島への無料健診を実施するなど精力的に臨床医学研究と予防医学に取り組んで来ました(17名の医学博士を輩出)。3つの附属医療施設では予防医学から救急・急性期医療そしてリハビリを中心とした介護医療まで、トータルヒューマンヘルスケアーの構想に基づいて「真療*」を実践し、地域医療に重要な役割を果たして来ました。

代表理事(理事長) 横山 孝

真療*:三島龍沢寺の故山本玄峰老師より授かったお言葉。
その教え「己を厳しく持して真に人間性に徹し、近代医学の粋を持って誠心誠意、患者様の診療に当たる」は財団のバックボーンになっています。

2.公益法人制度改革とその対応

平成20年12月公益法人制度改革関連法が施行されたことに伴い、当財団は公益法人に移行する道を選択し、移行認定にかかる申請を行ってまいりましたが、平成25年3月22日付けで内閣総理大臣より認定を受けることができました。これもひとえに当財団の運営に関して多大なご支援・ご協力を頂いております皆様のお力添えの賜物と深く感謝申し上げます。

当財団の事業すべてが公益目的事業として認められ、さらに研究所はもちろんのこと附属の3施設(北品川クリニック、第三北品川病院、北品川病院)すべてが医学研究所機能を持つ医療施設として認定されました。

基礎医学研究を行う研究所と臨床医学研究および予防医学研究を行う病院・予防医学センターが相互に連携して一体的に研究を行います。臨床医学研究支援委員会の指導の下、研究所の専任研究員と病院・予防医学センターの医師等医療従事者の兼任研究員とが協同して研究を行うことにより、研究と医療の一体化を図ります。職員全員が各職場でリサーチマインドを持って仕事をし、研究所の専任研究員とともに研究に、診療に、教育・啓蒙に真摯に取り組み、公益財団法人としての責任を果たします。研究事業以外にも24時間365日救急患者を受け入れ、地域の救急医療を支えるなど、地域医療と福祉の増進に貢献いたします。

3.後世に伝える

私は、新公益法人制度を「民による公益の増進」に寄与してきた私たちのような「財団法人」を、「新しい公共」の代表的な担い手として改めて出発させる良い手段と捉えました。

財団は設立以来60年にわたって学術・研究と予防医学、救急・急性期医療、療養(リハビリ)・介護医療にひたすら取り組んできました。日本でも類を見ない、民間によるこの取り組みを公益事業として後世に伝え、発展させたいと強く願っています。新制度への移行は法人のあり方を見直す絶好のチャンスであり、移行により、新たな事業を展開することが可能になり、地域社会に貢献する良い機会にもなります。

公益財団法人の移行認定を受けて、これからの財団の存在価値と意義は、単に医療というサービスを提供するだけでなく、地域で暮らす人々の生活を多方面で支え、豊かにしていく社会的存在になることにあると思います。

4.覚悟

私たちの病院は現在困っている患者様の治療を行うだけではなく、将来の医療に貢献する研究も行う日本でも数少ない病院です。今般公益財団法人を取得し、私たちのような小さな病院が内閣総理大臣認定の医学研究所機能を有する法人として認定されたことを名誉と思い、誇りを持って仕事に励みます。

人材教育を重視し、人生や仕事に生き甲斐を持って働ける職場をつくり、地域の皆様に愛され、選ばれ、頼りにされる病院になるように努めます。

全従業員が以下の所訓を守り、小さくとも医学の発展と健康増進に寄与し、日本の医療、世界の医療に貢献する公益財団法人を目指します。ご指導ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

公益財団法人 河野臨牀医学研究所所訓

河野臨牀医学研究所所員は、次に掲げる所訓を身を以って実行しなければならない。

(所訓Ⅰ)

  1. 医学を通じて、世界人類の永遠の平和に貢献すべき気概と誇りを持たなければならない。
  2. 患者に奉仕することを人生の最大の喜びと感ずるように修養しなければならない。
  3. 常に愛と和の精神を以て助け合い、自己を犠牲にする気持ちを持たなければならない。
  4. 常に進取の気象を養い、自己の能力を最大限に発揮すべく努めなければならない。
  5. 清廉潔白、常に自己の責任を完遂しなければならない。

(所訓Ⅱ)

  1. 正しい真療と愛の看護
  2. 常に反省、常に創意
  3. 計画して努力
  4. 誇りと希望
  5. いつも仲良く清純に