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症例紹介



OLIF

オーリフ:側方アプローチ腰椎椎間固定術 Oblique lumbar interbody Fusion

OLIF は従来の腰椎前方椎体間固定術(ALIF)と腰椎後方椎体間固定術(PLIF)とは異なるアプローチによる方法で、側腹部からアプローチする方法です。前方アプローチでの大血管や後方アプローチでの神経に直接触れないため、大血管損傷や神経障害のリスクが大幅に低くなります。また、後方進入による経皮的脊椎後方固定術と併用される場合が多くあり、当センターではO-arm術中イメージングシステムを用いることで脊椎の状況をリアルタイムで確認し、より安全に精度の高い手術が可能となっております。

OLIFの長所として、前述の血管損傷や神経障害のリスクが低いことに加えて、従来の腰椎固定術と比較して、筋肉に対する損傷が少なく、術後創部痛や出血が少ないため、入院期間も短くなります。また、椎体間の人工骨には幅が広いものを使用できるため、脊椎の前方支持性が増加し、側弯症などの脊柱変形に対する矯正効果も高く、多くの利点があります。


経皮的脊椎後方固定術

当院は24時間救急外来の体制であるため、仕事上の転落や事故などの外傷が多く、腰椎を中心とする椎体骨折の患者さんが多数来院されます。当科では若い方やこ高齢でも比較的骨密度の高い方には、低侵襲療法である経皮的固定術を勧めております。手術により骨折の痛みが速やかに軽減するため、手術をしない保存療法に比べ臥床期間や入院期間が短くすみ、早期社会復帰が可能となる利点があります。


脊椎側弯症

側弯症外来では患者さんの側弯度に応じた治療を行っております。
戸具療法は主としてアンダーアームブレースを使用しており、特発性脊柱側弯症では25°以上の角度を目安に、年齢・側弯進行度・骨成熟度などを考慮して創部を作成し、装着させていただいています。
重度の側弯症の場合や装具を装着しても側弯の進行が抑えられない場合には手術を行っております。手術の多くは胸椎カーブが主体の側弯ですが、最近の手術方法はO-arm術中イメージングシステムを用いた椎弓根スクリュー法を主に選択しております。O-arm術中イメージングシステムによる椎弓根スクリューの至適位置はほぼ100%であり、極めて安全にスクリューを刺入できます。そのため、手術部の椎弓根には、ほぼすべてにスクリューを刺入することが可能で、より良好な側弯の矯正が可能となりました。矯正率は90%を超え、大学病院と同様の治療が行われております。
最近は若年者の側弯症だけでなく、中高年に悪化する特発性側弯症・変性側弯症に対する治療・手術も増えてきております。


ヘルニコア:腰椎椎間板ヘルニアの切らない治療法

椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア注入)を開始しました。
腰椎椎間板ヘルニアに対する治療として、従来だったら手術を選択していた患者さんにヘルニコア注入療法を行い、良好な治療成績が得られております。

1. 椎間板内酵素注入療法とは

椎間板内酵素注入療法とは、椎間板内に酵素を含んだ薬剤を直接注射して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める方法です。当院では、この椎間板内酵素注入法にヘルニコアという薬剤を使用します。

2. ヘルニコアについて

ヘルニコアの有効成分であるコンドリアーゼは、髄核の保水成分を分解する酵素です。
背骨と背骨の間には、クッションの役割を持つ椎間板があり、その内部には髄核という組織があります。この髄核が後方に飛び出て、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。通常、髄核には保水成分が豊富にあるため、水分を含んで膨らんだ状態にあります。これは、飛び出して神経を圧迫しているヘルニアの髄核でも同じです。
この髄核に適切な量のヘルニコアを注入すると、コンドリアーゼによって髄核内の保水成分が分解され、水分による膨らみが適度にやわらぎます。その結果、神経への圧迫が改善し、痛みやしびれが軽減すると考えられています。

3. ヘルニコア投与の流れ

  1. レントゲン台に横になり体の位置を調整します。
    X線でヘルニアのある椎間板を確認しながら、針を刺す場所を決めます。
  2. 針を刺す位置を消毒し、局所麻酔を行います。
  3. ヘルニアのある椎間板内に針を刺し、ヘルニコアを注射します。
  4. 病棟に戻り、しばらく安静にします。
    薬による副作用がないかなどの確認をします。

4. 椎間板内酵素注入療法の入院から退院までの流れ

入院当日
準備…病室にて注射・点滴などの事前準備を行った後、手術室へ移動します。
治療…治療を行います。
術後…病室へ戻ります。半日~1泊の入院となります。治療当日は入浴を控えていただきます。
術後1週間
治療後1週間は腰に負担をかけないように心がけてください。
術後3週間
退院後初回外来となります。
痛みなどの症状が強い場合は、随時受診してください。