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骨粗鬆症外来


ほぼ正常

骨粗鬆症

骨粗鬆症は「骨の量が減り、質が悪くなり、骨が脆くなり骨折しやすくなった状態」と定義される病気です。高齢化に伴い骨粗鬆症の患者が年々増加しつつあります。その数は現時点で1100万人と推測されています。

具体的には背骨、股の付け根の骨折が生じやすく、寝たきりになるため、社会的にも重要な課題となっています。最近新聞でもテレビでも骨粗鬆症は頻繫に取り上げられています。

その理由は、放っておくと骨折が連続的に生じ日常生活に障害をもたらすからです。とくに転倒などによって起きる大腿骨頸部骨折によって寝たきりとなる危険は非常に高く、また寝込んでしまう方も多くみられます。

当院では、骨粗鬆症による骨折を起こさないようにするために血液検査、最新の骨密度測定装置を駆使して骨粗鬆症の診断を行っています。2015年度版の骨粗鬆症ガイドラインに沿って診断治療を行っていきます。骨密度が低い、高齢の女性、親が骨粗鬆の骨折をしたことがある、ステロイドを内服している方などは骨粗鬆症外来を受診してください。

骨粗しょう症予防は10代から

適度な運動と十分なカルシウム摂取で、骨を強くしよう

健康な背骨(左)と骨粗しょう症の背骨(右)のレントゲン写真です。健康な骨は、しっかりと四角い形が保たれていますが、骨粗しょう症の骨では、骨がスカスカで薄くなり、つぶれています。

健康な骨

骨粗しょう症の骨

運動×食事=強い骨に!

ジャンプなどの荷重運動は、骨量の増加につながります。

カルシウムを多く含んでいるのは、乳製品、大豆製品、小魚など、これらを日常的に摂取するようにしましょう。

一生のうち、思春期は骨が急激に成長する大切な時期で、骨の最大骨量は20歳前後でピーク(最大骨量)を迎えます。
思春期にしっかりと骨量を増やすためには、骨に負荷がかかる適度な運動、食事での十分なカルシウム摂取が必要です。

骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態の骨粗しょう症は、高齢者に多い病気ですが、10代から十分な量の骨を作っておくことが、将来の骨粗しょう症予防につながります。

古くなった骨は破骨細胞によって吸収され、骨芽細胞によって新しい骨に作りかえられます。

10代は急速に骨量が増加し、20歳前後にピークになります。その後、40~50歳頃から骨量は減少します。

思春期と骨

第三北品川病院 院長 加藤 義治

「骨ってどうなっているの?」
骨は大きく分けてミネラル成分、骨基質(コラーゲンなど)、水分からできています。この中では何といってもカルシウムが大切です。成人では体内に1000gのカルシウムがあり、その99%が骨にあります。

人の骨の役割で大切なのは、何といっても体を支えることです。そして一見、硬いだけのように見える骨ですが、一切はきわめて活発に代謝を行っています。そうです“骨は生きている”のです。つまり骨は古い骨が吸収され(骨吸収)、新しい骨が作られる(骨形成)という作業を毎日休むことなく行っています。ですからこの骨の代謝が行われている限り、人は常に丈夫な骨を維持できるのです。また、子どもの体が大きくなる(成長)のは、骨形成が骨吸収を大きく上回るからです。

「骨粗しょう症って何?」
人は「年をとる」、「生理がなくなる」と骨吸収が骨形成を上回るために骨量が減って、スカスカになり、“骨粗しょう症”という状態になるのです。それではこの骨粗しょう症になるとどういうことが体に起こるのでしょうか?何と言っても悪いのが、骨量が減ってしまい「骨が折れやすくなってしまう」ことです。この骨折がおこりやすい場所は、
(1)背中の骨折(椎体骨折)、(2)股の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)、(3)手首の骨折(橈骨遠位端骨折)の3つです。
これらの骨折により寝たきりになる場合も多いのです。

「骨粗しょう症を予防する」
骨量は小学校高学年から20歳頃までの成長期・思春期に一気に増えます。そして女子は生理がなくなると急速に骨量が減ってきます。そのため骨量がピーク(最大骨量)になる20代までにできるだけ骨量を増やし、蓄えておくことが必要です。
この骨量を増やし、維持するうえで大切なのが運動と栄養です。運動は若いうちから運動習慣を身につけておくことです。運動部に入っていなくても体を動かすこと、すわなち荷重運動、ストレッチなど行うようにしましょう。
一方、栄養で重要なのはやはりカルシウムです。残念ながら日本人は世界の中でもカルシウムをとる量が少ない民族といわれ、いつも体の中のカルシウムが不足しています。食べ物から体に入るカルシウムでは牛乳をはじめとする乳製品が一番吸収が良いのですが、ただ牛乳(カルシウム)だけをとっていればいいというわけではなく、腸からカルシウムの吸収を助けるビタミンD3、ビタミンK、骨基質の劣化を防ぐビタミンB6、B12なども重要です。
実際の骨を強くする食事のポイントは1日800mg以上のカルシウム(牛乳なら800cc)、ビタミンD3などの摂取(カツオ、マグロなどの魚介類、キノコなど)を心がけ、全体として栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。そして思春期の女子はとにかく「やせ願望」にとらわれがちです。しかし極端なダイエットは骨粗しょう症の予防から、絶対に勧められませんので注意しましょう。